スリーピングマットの使い方(メンテナンス)

携帯したいリペアキット
構造上、パンク知らずのクローズド・セル式のマットなら話は別だが、エア注入式マットや自動膨張式マットは、必ずリペア用のキットを持ち歩こう。エア注入式の最大の敵はパンクであり、空気が抜けると単なるシートでしかなくなる。クッション性・保温性はほぼ皆無になるのだ。自動膨張式は内部にフォームが入っているとはいえ、著しく寝心地を損なう。そこで重要なのがリペアキットだ。現在はマットの備品として同胞しているメーカーも多いので、スタッフバッグや一纏めにして、万が一に備えよう。修理具自体は、超軽量で作業も簡単であり、生地を切り取り、補修箇所に接着剤で貼り付けるだけの簡単にリペアできる。
これだけは避けよう
マットは睡眠時だけではなく、テント周りでリラックスするときにも使いたい。だが本来は鋭利なものや高音には晒されないテント内で使うモノだけに、外部の岩焼きのトゲには意外なほど弱いので、注意が必要だ。外で寛ぐ時にも、岩の上には決して置いてつかう際には気をつけよう。体重をかけるとすぐに穴が開いてしまう。長時間、直射日光に当てていると、内部の空気が膨張して、破裂することもある。また近くで火を使用すると、熱で溶けたり、引火する恐れがある。絶対にやめておこう…
アルミシートの使い方
正直なところ、それほど重要でない装備がシートだ。テント内に敷いて使うシートは、実は無くても成り立つ山道具だ。スリーピングマット を並べてしまえば自分の居場所は確保でき、他の荷物を置くためだけにわざわざシートを広げる必要はない。その証拠に、販売されているモノの数は非常に少ない。だが、用意しておけば何かと便利だ。汚れることを気にしなければ、テントの下に敷いて、グラウンドシート代わりに使え、岩でゴツゴツした場所でテントを守ってくれる。行動中の緊急時には、体を包んで防風・暴雨にも利用できる。いわゆる「銀マット」と言われるアルミシートは、非常に安価でもあり、持っておいて損はないのだ。
現在、テント内のシートとしてよく使われるのが、エマージェンシーブランケットだ。ブランケットという名前だけあって、ラミネートされたシルバーの面が熱を反射し、体に巻いて寝ると暖かい。過度には穴が付けられ、ロープを通せばタープとしても使いやすい。このような多目的に使えるシートならば、一枚持っておいて損は無い。