トレッキングポールの使い方(まとめ)

正しい使い方で大きな効果を発揮
実はトレッキングポール を正しい持ち方、正しい長さで使っている人は、驚くほど少ない。中でも握り方と長さの調整を間違っている人が多いようだ。どんなに良いモデルを手に入れたところで、それではトレッキングポールの実力は発揮されず、あまり意味がなくなってしまう…
では、正しい使い方とは? グリップの正しい握り方は、言い換えれば、ストラップの正しい通し方とも言える。正しく通すだけで体重が手首にしっかりと掛かり、無用な握力を使わずに済む。その結果、腕が疲れにくい。その方法は、別記事「トレッキングポールの使い方(グリップの正しい握り方)」でも解説するので、よく見てほしい。
ポールを長すぎる状態で使っている人もとても多い。正しい長さに調整すれば、ポールを動かすときに腕を上げるとしても、多くはお腹の辺りまでだ。胸まであげねばならないようなら、おそらくそれは長すぎる。長時間使っていると肩と腕が次第に疲労していくはずだ。だが、適切な長さならば、歩行中の腕の振りだけでポールは自然と前へ移動していく。
この2点さえキチンと押さえれば、トレッキングポールは大きな力になる。逆にいうと、上手く使わなければ、脚の負担は減るかもしれないがその効果は薄く、むしろ肩や腕に負担を課しているとも言える。現在持っているポールが気に入らないからと新製品をチェックする前に、もう一度使い方を確認してみよう。特に、これまでにトレッキングポールの効果をそれほど実感できていなかった人は、一度思い切って短く使ってみて欲しい。正しい使い方をしなければ、何を選んでも大きな効果は生まれないのである…